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身体の”こり”は全て悪者か?

2016-05-02

肩こり、腰痛(腰のこり?)、腕のこり、足のこり。
様々な”こり”がありますが、
まず初めに身体の”こり”は悪者ではありません。
身体の中で、必死に頑張り踏ん張っている所と捉えてみてください。

 

人間の心身に影響を与えやすい時期を「更年」といいます。※「年を更(ふ)る」
その更年のうちで49~52歳まで、特に女性の閉経期を問題にして「更年期」というわけです。
生理が始まった時期や閉経期は身体的更年期といえますが、大学を出て就職・転職・退職する時、妊娠・出産、結婚・離婚など、社会的な環境の変化による更年もあるといえます。

 

このように更年は、現代に生活する私たちには数年おきに必ず到来するもので、人生は不調とその回復の繰り返しともいえます。

 

更年のときには、こころと身体はその状況を乗り越えるために、ふんどしを締める形で強固な体制を作り、その時期に臨まなければならないので、心身を緊張させます。
それが”こり”という「ストレス」状態に陥る重大な要因といってもよいでしょう。

 

反面、”こり”の状態は今の時代を生きていく上で仕方がない側面もあります。
更年と共に力を入れるときは入れ、抜くときは抜く。
そうやって、”こり”は変化し、出現と消滅を繰り返していくのが自然の流れです。

 

“こり”を全て悪者と見立てて、ただ局所の”こり”を取ってしまえば良いという考え方は、得策では無いと考えます。
“こり”は身体のバランスを頑張って保つ、目に見えないつっかえ棒である。

と考えると、身体自らが作った「心身の支え」とイメージ出来ないでしょうか?

 

 

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当院ではこの「心身の支え」をいかに助けてあげられるかを考え、局所だけでなく身体全体の状態・動きを把握して施術させて頂きます。

 

《参考文献》
治療家の手の作り方 六然社 形井 秀一先生