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不眠症の要因と施術方針②

2015-09-14

前回までの内容はこちら

 

不眠症の要因と施術方針①

 

今回からは「不眠症」が起こりうる要因の分類分けを致します。

 

①陽盛(陰が主役になるときに陽が優勢になる状態)

 

《症状》
・元気のあるほてりが就眠時に残り、寝付けない(次の日に楽しみな遠足や行事があり興奮して眠れないこと。)
・眠気を感じない
・眠りが浅い
・途中で目が覚めると眠れない
・喉が乾きやすく、精神的な興奮(イライラ感、抑鬱的な気分、不安感等)がある

 

 

《施術方針》
身体を清熱(冷やす)し、気を静める方向に施術致します。

 

≪生活指導≫
・パソコン・テレビ・携帯等を就寝30分前には消して、目を休め意識が上に挙がらない様にして下さい
・心配や考え事と向き合うのは夕方までに
・夕方から夜にかけての激しい運動は控えてください

 

《適応食材》
牡蛎、小麦、苦瓜、チンゲン菜、茄子、薄荷(ミント)、アロエ、セロリ、アサリ、蟹、クラゲ、バナナ、牛乳等
その他、沢山の適応食材がありますがベースは苦味系の食品による清熱作用を利用します。

 

次回、「不眠症」の分類分けは「陰虚」です。

 

《参考文献》
「関西系統中医学講座」
「いかに弁証論治するか」 東洋学術出版社
「臨床中医学各論」 緑書房