症例の紹介

【ひざ痛】症例4:1年半、整形外科に通院しても変化がない膝関節痛

DATA

患者: 男性 60歳 宝塚市
来院: 2017年2月
鍼灸の経験: なし

症状の特徴と経過

1年半前から左ひざに痛みを感じるようになり、階段の上り下りが辛く、正座ができなくなった。
整形外科では左ひざ関節症と診断され、痛み止めと湿布薬での治療が1年間続いたが回復の兆しはみられない。
その後ひざ周りが腫れて動けなくなり、水を抜いては腫れてを繰り返し、仕事もそろそろ限界かなと思っていたときに、当院に通う娘さんからのご紹介で来院。

C6B56985-FF54-4A40-B38C-2471B83185AE

治療の内容と経過

前職が管理職をされていたこともあり、自分はこうあるべきだという力が抜けない身体が構築されていた。
靴下を履くための屈伸動作も困難で、便秘でガスが止まらない症状は、背筋を伸ばした姿勢によって胃に力が入り、下腹部の力が入らなくなったことにより起こっていると考えた。

膝と関係の深いお尻と腰のツボを用いると、歩行時の痛みが大幅に軽減。
股関節の付け根を緩めるために、足の甲のツボを使うと靴下が履けるようになった。
最後にお腹の反応をみると胃に強い緊張があったので、腕のツボを使って仕上げた。
1年半飲み続けているお通じ薬、痛み止めの服用を全てやめてもらう。

【2〜6診目】週2回
2日後ひざ前の痛みは残るが、胃の調子が大幅改善。快便によりガスの量も減っていた。

同様の方針で施術をした5診目、左膝の腫れが格段に減り動きやすくなる。
胃腸の状態は一度波があったが収束し、ガスの量はほぼ気にならなくなった。

【7〜12診目】週1回
久しぶりに、まっすぐ歩ける感覚を得ることができた。
平地での歩行・屈伸はほぼ気にならなくなり、階段の上り下りと初動作に痛みが残る。

【13〜20診目】隔週(月2回)
長時間無理をすると膝が痛くなるが、無理がかかったときに少し休もうと気付けるようになっている。
膝が痛くて数年行けていなかった、奥さまと共通の趣味である登山にも行けるようになった。
仕事の酷使もあり、身体の状態をみて月1回ほど来院されていたが、今年以前から住んでみたかった土地へ思い切って引っ越しをされるため、喜ばしい想いでご卒業頂く。

 

同時に治療した症状 ガス症状、肩こり
使用した主なツボ 膝根L、T9(1or1.5)L、四瀆R、気海兪L、足太陽R

考察

膝が動くようになるには股関節・足首を中心に、腰やお尻の緊張ぐらいは最低限変えるべきである。
膝という曖昧な形にばかり囚われてしまうと、今回のように長期間に渡って症状が一向に変化しない状況が生まれてしまう。
「膝治療は膝に対して直接おこなわれるもの」という患者さんの意識もまだまだ根強く、保険治療の弊害ともいえる。

※関連ブログ
形を整えても痛みが取れないワケ

患者様の声