症例の紹介

【胃腸症状】症例3:1ヶ月間、学校に行けない腹痛と下痢

DATA

患者: 男の子 9歳 川西市
来院: 2017年7月
鍼灸の経験: なし

症状の特徴と経過

習い事でストレスが積み重なり、腹痛と吐き気・嘔吐が交互に続き、食欲も低下。数ヶ所の病院を転々とし、薬を処方されるも改善がみられない。
この状態が2ヶ月間続き、ここ1ヶ月間は学校・習い事にも行けなくなった。
途方にくれるなか、以前より気になっていた小児はりのことを思い出し、ネットで当院のHPを見て来院。

44A52AF5-7D96-44E0-9076-3C27F64776FE

治療の内容と経過

入浴後・食後に症状が悪化、精神的な問題が今回の引き金になっていることから、胃腸と背中の緊張がメインにある考えた。

お腹を叩打すると、濁った音が返ってくる。
嘔吐と食欲低下は胃の収縮が強くなっていることを考え、胃の拡張を妨げる背中の強い緊張《T3(2)〜T9(2)》を程よく緩めることを目的とした。

背中の緊張緩和とお腹(胃)に軽快な音を確認して、施術を終えた。

【2-4診目】週2回
昨晩、食後の腹痛緩和。今朝久し振りにお腹が痛いと言わなかった。
下腹部にはまだ強い緊張がみられ、胃の軽快な音は小さめ。
同様の施術をおこない、こそばがる場所が格段に減る。
入浴・食後に腹痛が出たのは1日のみで、無事に家族でのお出掛け・夏休み前の終業式にも参加できた。

【5-8診目】隔週(月2回)
夏休みの習い事にも行けるようになり、腹痛・吐き気・頭痛緩和。
6診目から夜尿症メインの施術。
お腹と腰回りの緊張をとるため、ふくらはぎ・太もも内側のツボに鍼をおこなう。
2学期から毎日学校に行けるようになり、以前のように楽しく感じられている。

8診目で症状が消失したため一区切りをつけ、後日確認するとおねしょの回数も減っていた。

以後2ヶ月間は月1回程度腹痛や吐き気が出る日があったが、その都度施術をおこない以降は消失。
子供の体調は天候並みに変わるので、何かあれば来てもらうようお願いしてご卒業頂く。

同時に治療した症状 おねしょ、頭痛、めまい
使用した主なツボ 背部・手足陽経(小児鍼)、曲池L、上巨虚L、曲泉LR

考察

内蔵・胃腸疾患は、主に背中周り・手足の緊張を中心に観察している。
こそばがる部位が減っていく経過は、身体の緊張が取れていった証である。
内蔵の症状も身体の緊張を取ることで改善できると分かれば、薬で改善せず途方にくれる親御さんの肩の重荷も和らぐのではないだろうか。
子供の身体の力を素直に信じた施術を、引き続きおこなっていきたい。

患者様の声