症例の紹介

【突発性難聴・耳鳴り】症例4:両耳が聞こえない突発性難聴

DATA

患者: 雪岡幸子さん 86歳 篠山市
来院: 2017年11月
鍼灸の経験: なし

症状の特徴と経過

お盆明けの8月中旬〜、元々聞こえない左耳に加えて右耳も聞こえなくなりテレビ・周囲の人の声がほぼ聞こえなくなる。
聴力検査では重度難聴レベル(張り上げた声でも聞こえない)と診断。
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1ヶ月間、耳鼻科で薬物療法を受けるも変化はみられない。
人と話す老人会やグランドゴルフにも、足を運べなくなり落ち込んでいたところ、娘さんがインターネットで当院を見つけ遠方ではあるが思い切って来院。
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治療の内容と経過

耳鳴りと関連する右側に緊張の左右差がある箇所が、肩・首に確認できたため、お尻と手足のツボを使って緩んだことを確認。特にお尻と手の緊張からのアプローチに重きを置いた。
5日ペースで3回の施術を終え、肩首のコリが軽くなり目標の忘年会に行く意欲が湧いてきた。

【4診目】
前回の帰宅時、高速を降りる手前で、急な血圧上昇により嘔吐してしまう。
当日・翌日は食欲も低下し、おかゆのみで過ごす。当院にも連絡があり、連日の通院による疲労と強い緊張で支えられていた身体に変化が出てきたことによる一時的なバランスの崩れと説明し、身体が落ち着いてから再来院頂くようお願いする。

一度体調を崩すとここ数年長期間不調が続くことから、娘さんは心配されていたが3日目から順調に回復。

9日後経過を確認すると、2日前から耳の聞こえが良くなっている感覚を本人・家族共に実感している。車の運転中も会話ができるようになり、院内でも隣ベットの話し声が初めて聞き取れた。

首の緊張の左右差が緩和してきたため、下腹部の力と横隔膜の解放を目的とした施術を加える。
週1回ペースに変更し計8回の施術で、年末のグランドゴルフ・忘年会全てに参加でき、周囲の仲間から以前よりも話しやすいと言ってもらえた。
テレビの音・食事中の会話も聞こえるようになったことから、年内でご卒業頂く。

※改善後の検査数値は、耳鼻科へ通院していないことから数値での変化は確認できなかった。

同時に治療した症状 なし
使用した主なツボ 臀蓋R、精霊R、後谿R、元瑠R

考察

肩首の左右差を丁寧に観察し、緩和できたことがプラン以上の改善に繋がった。
急な身体の反応は、悪い状態での安定からいい状態へ身体が変化していく過程で、一時的にバランスが崩れたため起こったと考える。
いつ起こるか予測できないからこそ可能性を伝える必要があり、こちらの反省すべき点である。
今回は人間の治癒力を改めて実感できた症例である。

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