症例の紹介

【突発性難聴・耳鳴り】症例5:耳に水が詰まりズーンとふさがる感覚の難聴

DATA

患者: 女性 40代 宝塚市
来院: 2017年11月
鍼灸の経験: なし

症状の特徴と経過

仕事でのストレスが重なり憂鬱な出張前に、左耳に水が詰まりズーンとふさがる感覚が出現。低音が聞こえにくくなりいつも家で聴いている音楽の音程が狂うのを感じる。
去年の同時期にも同じような症状があり、耳鼻科のステロイド治療で改善していた。
週1回の耳鼻科通院で、血流改善・ビタミン薬を1ヶ月間継続するも今回は改善がみられない。
不安に思いネットで検索し、当院へ来院。鍼灸は受けたことがないので不安一杯である。
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治療の内容と経過

突発性難聴特有の筋緊張が圧痛と共に、左の肩・首の境目と顎関節付近に確認。
腰痛も訴えていたので、こちらも耳に影響していると考えて動きをみると、右のふくらはぎに原因があった。
ふくらはぎに鍼をおこなうと腰の緊張、後頭骨と背中の緊張が緩和。
肩、顎関節付近の緊張を和らげるために、お尻と手の甲、手首に鍼をおこない圧痛が半分以下に軽減したことを確認して仕上げた。
お薬を飲みたくないという訴えから、鍼だけで経過を観察。

【2〜4診目】週2回
腰痛と音程は治ったが、ズーンとした感覚が残る。
お腹を指標にしながら首前の緊張緩和の鍼を、足や手に追加する。
4診目、鍼灸開始以来初めての聴力検査で数値が良くなっていることを確認。

【5〜9診目】週1回
日常生活のなかでストレスを耳の違和感で感じられるようになり、無理をしなくなる。
普段どれだけ息を止めて生活をしているかを、自然に息が出たり入ったりする感覚を実際に体感して頂く自然呼吸プログラムで確認してもらう。
5診目後には、好きなミュージシャンのライブにも行けた。
ライブ後低音レベルに違和感を感じるが、ズーンとした感覚は消失。
9診目後、検査にて数値はほぼ正常状態に改善。聴力検査のための耳鼻科通院を終える。

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【〜11診目】隔週(月2回)
ストレスが積み重なったときに、聴力検査ではキャッチできない低音の違和感が出るときがあるが、日常生活に支障がなくなったのでご卒業頂く。

同時に治療した症状 腰痛
使用した主なツボ 承山R、肩頂L、精霊L、養老L、光明L

考察

耳鳴りが出現していない突発性難聴に対しても、耳への血流を妨げている緊張を見つけて、身体全体からアプローチすることが改善への近道となる。
今回は慢性的な腰痛も耳に影響を及ぼしていたと考えた。