症例の紹介

【突発性難聴・耳鳴り】症例6:音が割れる耳鳴り

DATA

患者: 女性 70代 宝塚市
来院: 2017年12月
鍼灸の経験: なし

症状の特徴と経過

1週間前、朝起きるとウワーンウワーンと音が割れる耳鳴りを感じる。
ご主人の低い声が聞こえにくくなっており、耳鼻科を受診すると低音の聴力レベルが下がった、突発性難聴からくる耳鳴りと診断を受ける。
ステロイド、ビタミン薬治療を1週間おこない、聴力レベルの数値は良くなる。CABCA18F-BF50-42AA-BFA7-9B43C41F747D
低音レベルの難聴、耳鳴りは続いているので、娘さんに鍼灸が突発性難聴・耳鳴りに効果があるらしいと教えてもらい、鍼灸専門の当院へ来院。
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治療の内容と経過

娘さんの仕事復帰に伴い、お孫さんを預かって抱っこする機会が多くなり、右の肩甲骨の痛みが強くなっていた。
背骨の側弯症状(右側)もあり、耳鳴りに関連が深い肩・首のコリを強く感じる。
お尻と足のツボを使って対象のコリを緩め、抱っこし続けた手の緊張緩和を目的に、手の甲に鍼をおこない仕上げた。

【2〜4診目】週1回
初診後、娘さんから高気圧酸素療法を勧められ約2週間入院。
低音聴力レベルに変化はあるも、平均聴力レベルは左右ともに低下。
入院生活によって、下痢気味・手足が冷たくなる・夜足がつる・低音の詰まった感覚が強くなる。
肩・首のコリは存在。前回同様の施術に足のツボを使ってお腹の調整を働きかける。
年明け、下痢症状は改善。生野菜を食べると頭の中で音が割れたように響く。
同様の施術で、生野菜の音は響かなくなるが、ショッピングモールで周囲の雑音が大きく聞こえる。

【5〜7診目】週1回
引越しの手伝いをして腕が疲れるも、頭の響き、周囲の雑音の音は小さくなっている。
翌週身体を動かす気力が出ず発症後から行けてなかった、ピラティス講座へ参加。
検査結果で右の低音、左の高音レベルの数値は改善の余地があるものの、平均聴力レベルが安定したため、自覚症状がほぼ消失。
本人の要望により、ご卒業いただく。

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同時に治療した症状 下痢
使用した主なツボ 臀蓋R、光明R、陰谷R、六谷R

考察

どんな症状にせよ人は動く生き物であり、寝たきりで治療を受けるよりも、日常を過ごしながらサポートを受ける方が、発現と収束を経た自然な経過をたどれると考える。