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他力(治療)でしかできないこと、自力(養生)にしかできないこと
当院に来られる方の中には、他力で治して欲しい方、良くなるなら何でも良い方、治療と養生を合わせて良くなっていきたい方、自力で良くなりたい方、と様々です。当院が養生院である所以は、これら全ての方々に対して、応えられる選択肢があるからです。
特に後半の2つを実現できることは、他の治療院にはない強みです。だからこそ根本的に良くなっていきたいと望む方々に選ばれています。
他力でしかできないこと、自力でしかできないことは明確に違います。
治療ではできない、もしくは不十分なこと、でも患者さんにとって凄く大切なところを呼吸レッスンでは伝えています。
治療ではできない(不十分である)ことの一例を挙げてみます。
- 積極的に使えていないところを使えるようにする。
- 酸素の取り込み、血液循環
- 自律神経調整としての実践的運用
- 自ら動くことによって得られる緩み
- 自分で整えることができたという体験(自信)
- 神経伝達の再教育
- 自動運動機能の回復
- 瞑想作用
特に呼吸レッスンを受けられている方々からは、「いつでも自ら自分の心と体を整える術があることは、自分の心強さと安心感に繋がっている」という声を多数頂戴しています。
治療と養生を主体的に選択できる自分であることは、自分の人生を最後まで全うする上で大きなアドバンテージとなります。
何かあってから慌てるのではなく、今自分は〇〇の状態だから、まずは自分で調整しよう。これ以上は、自分では調整し切れないから治療をお願いしよう。病院で一度、検査してみよう。
普段の掃除や埃取りはできるけど、細かい汚れやクリーニングはプロにお願いしよう。こんなイメージでしょうか。
このように生きていきたいと、望む方は決して少なくないはずです。ただ、それを実現するための術がわからない。当院が用意している選択肢はそんな方々のためのメニューである、といえます。
今年からスタートした少人数制レッスンですが、2月以降は毎月8枠の場を設けています。ありがたいことに既にほぼ満席となっておりますが、若干の空きはありますので、このブログを読んで自分もやってみたいと思われた方は、お声がけください。
改めて少人数制レッスンに関して紹介すると、治療とグループレッスンの間、という位置付けです。
治療を受けて終わり、ではなく来ている方々の未来に対しての責任を果たしたいという想いから選択肢を増やしました。
お一人お一人の心と体の状態、ライフステージに応じてそれぞれ最適な選択は変わってきます。
治療の位置付けはマイナスからゼロの領域、つまり過去の精算です。
治療で十分に効果を感じられない、行きつ戻りつを繰り返す場合は、レッスンを活用いただき自分のベースの部分を底上げすることで、治療の作用を受け取れる自分に成長させていくことが必要となります。
元々慢性症状をお持ちで、自分を根本的に見直していきたい方は、最初から治療と養生両輪でやっていくことをお勧めしています。
これら2つの選択肢を聞いたことがある、実現する術を知っている方はほとんどいないので、試してみる価値はあります。実際に、本気でよくなっていきたいと当院に来られた方々にこの選択肢をお伝えすると、希望に感じてもらえることが大半です。人は目標や道筋が少しでも見えると、もう一度がんばろうと思えるんです。
どこに行ってもよくならない、何をしても変わらない、できることは全てやった方々にも、実はまだ知らない視点があります。
治療だけで良くなる方の多くは、自力でしかできないことを既に習慣としてもっている、当院の治療をきっかけに自分の私生活や日常を見直すことを素直にできる方が多いです。もしくは元々の身体感覚や素養がしっかりしていると、治療により楽になった身体と自分が楽だった過去との結び付けがスムーズに起き、そのまま頭と身体がマッチングし、すみやかに治る準備が整った状態に戻っていきます。
このような方々の2〜3割は症状が寛解してからも隔週で、自分をリセットする・見つめ直す場として治療を継続されています。
グループレッスンやトータルコンディショニングウィークには、どうせやるならちゃんとした身体づくりができる場で定期的に取り組みたいと、参加される方々が多いです。そこからさらにゼロからプラス領域を高めていきたい、習った調整法をより磨いていきたいと望む方には、少人数制レッスンや治療、個人セッションなどを月1回プラスすることをお勧めしています。これもまた他力にしかできないことがあり、他力が加わることで成長スピードは格段に上がります。これが人と人が関わる価値だと考えています。
ちなみに当院が理想とする治療(他力)の頻度は週1〜2回。メンテナンスやゼロからプラス領域の身体づくりの頻度は月2回です。もちろん症状が良くなり卒業される、という方々は共に喜び送り出します。
ただ身体づくりに終わりはない、というのは信念としてあり、来てくださる方々が望むところまで責任を果たしたい想いがあります。当院の選択肢にどれが上でどれが下はなく、それぞれの選択肢にしか得られない作用があり、お一人お一人の段階や求めるものに応じて、その都度選択肢を提示していきます。
私自身が望むことは“その人がその人の人生を全うするための手助けとなること”ここに尽きます。
良くなるか、ならないかではなく、どのように良くなっていきたいかを自分で決められるのが紅露養生院です。自分で決めかねるときは一度ご相談ください。一緒に良くなる道筋を探していきましょう。