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下垂について
今日は体質の一つでもある下垂について簡単に解説していこうと思います。リンクには胃下垂の症状ページを添付していますが、胃下垂だけでなく、“下垂”という体質そのものについて、が今日の題材です。
“下垂”は呼吸・整体特有の視点であるので聞いたことがない方が大半かと思いますが、原因や理由がわからないだるさや不安感、やる気が出ない、頭がモヤモヤする、といった様々な不定愁訴の下地になるため、この視点が、皆さまの現状を変えるきっかけになればと、コラムにして書き留めています。
下垂のタイプは2つに大別可能です。どちらも重力に対して、という前提があります。
1.下垂に素直に従って崩れるタイプ
2.下垂に抗うように緊張させて堪えるタイプ
どちらか、というよりも、この2つの比率ということになります。
1は常に重いという自覚があります。2は意志の力で自分を奮い立たせることができるタイプですが、仕事終わりや休日にはぐったりしてしまうことが多く、また定期的に大きく体調を崩しては回復、というサイクルを繰り返しやすいタイプです。
女性は骨盤の形や定期的な生理周期から、下垂と常に隣り合わせであるため、普段から体に意識が向きやすい側面があります。当院のような治療院に足を運ぶ比率が女性の方が高い理由はここにあるように思います。
具体的に下垂は何が問題かというと、体の動きの癖が引き起こされます。
1のタイプは股関節痛、膝関節痛、外反母趾。
2のタイプは坐骨神経痛、下肢循環不良(末端冷え性)、怪我をしやすくなるなどが挙げられます。
その他、体力がない、意欲はあるが行動できない、行動意欲すら湧かない、上半身の力みが抜けない、治療効果を感じにくい、更年期障害全般etc。
このように下垂は実に多くの問題を引き起こす要因となり、この体質に対応していくには、体の動かし方を抜本的に見直す必要があります。特に肩甲挙筋、腸腰筋、股関節外旋筋、足部(小指感覚)、腹部の癖の再構築が必要です。
当院では、はり治療だけでなく呼吸レッスンやトータルコンディショニング(以下TC)ウィーク(オンラインレッスン)といった、下垂により生じた体の動きの癖や、内臓下垂に対してのアプローチにも対応できる選択肢を用意しています。
このコラムを読んでピンと来た方で当院に来れない方は、オンラインレッスンのTCウィークをお勧めします。対象者は年齢や運動習慣の有無も問わず、この現代社会を生きる上で弱くなりやすい腸腰筋、股関節外旋筋、足部(小指感覚)、下腹部のコンディショニングを担うことができるため、幅広い受け皿となるプログラムです。
今回は下垂という切り口から解説していきました。現状を打破したい方の一筋の切り口となれば幸いです。