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小さな変化に気付けるこころ

2016-10-20

最近、とある出来事で心の持ちようは大事だなと改めて感じました。
これを治療面に置き換えると、患者さん自身の心の持ちようで治療効果を飛躍的に高める事が可能です。

 

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例えばぎっくり腰で歩くのもやっとの状態で来院された患者さんが治療後、普通に歩けるようになったが痛みは半分残る状態。
このとき、「痛みは半分残るが、普通に歩けるようになった!」と考えるか、「普通に歩けるようになったが痛みは半分残っている」と捉えるかで、予後は大きく変わります。

 

夜中必ず1~2度、目が覚めて熟睡感がない患者さんが、治療後2日間は1度も目が覚める事なく良く眠れた。しかし、3日目からは再度目が覚める状態のときに、「久しく熟睡感が無かった状態が、2日間も良く眠れた。次は3日間連続を目指そう」と思うか、「治療後2日間は、良く眠れたが再度元に戻ってしまった。悪くはなっていない」と捉えるか。これも改善までの速度が明らかに違います。

 

これは精神論ではなく、身体とこころ、こころと身体が繋がっている証拠だと考えます。

 

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人間関係も、良好な関係を作るためには人のあらを探すよりも、良い所や共通点を見つけたほうがスムーズに距離感が縮まりますよね。

 

誰でもけなされたり、期待をされなかったり、誉めてもらえないとやる気がそがれるもので、これは身体も一緒です。
治療は身体に対する食事や水分補給と捉え、燃料補給を身体に与えつつ、治療によって今までと違う変化を実感した時は素直に喜んであげてください。そうすれば身体もその喜びをさらに大きくさせたいと、その期待に応えてくれる為にさらに治ろうと頑張ってくれます。
これが、自然治癒力の飛躍的な高まりに繋がります。

 

この例は、貴重な言葉を発信し続けてくださっている小林麻央さんのブログです。
毎日の投稿の中で、以前は気が付かなかった小さな変化・出来事・気持ちに喜びと幸せの気持ちが綴られ、自身の治癒力の存在を実感されている事が良く分かります。
http://ameblo.jp/maokobayashi0721/

 

治癒力を高める「小さな変化」に気付いて頂く働きかけをする事が当院の役割であり、変化を共有出来る存在でありたいです。
それと共に患者さん自身も、「小さな変化に気付けるこころ」をもう一度養う働きかけを普段から心掛けてみてください。
普段当たり前に食卓に並ぶご飯に対して「美味しい」という言葉を発したり、レジの店員さんが気持ちの良い接客をしてくれたら「ありがとう」と返したり。
そんな小さな積み重ねが結果、病気や症状を緩和・改善させる大きなきっかけとなるはずです。

 

 

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