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元も子もない、だけど大切な視点
昨日、1年半片道90分掛けて来院してくださっていた患者さんが関東に転勤のため、一旦区切りの施術となりました。
これまでも色々やり取りしてきたのですが、最後にお伝えした言葉が「体力をつけていきましょう。」です。
圧コントロールやら思考の循環やら、患者さんからすると当院でしか聞いたことのないような言葉を繰り返し言ってきた中での最後伝えることがこんなシンプルなことか、と言っている本人も思ったのですが、行き着く先は基本の“キ”でした。
体力は言い換えるとエネルギー量です。皆さんが鍼に対して最初にイメージされる気の流れや血流を良くすることも、このエネルギー量がどれだけあるかによって、循環・運用できる質がまるで変わってしまいます。これが治療効果に差がある一つの理由です。
当然元々の体力がある人の方が、治療によって得られた良い状態を運用できる日数は長くなりますし、循環の対象となるエネルギーそのものが不足している方は、まず体力を回復させるところからのスタートが必要です。
今回の患者さんに関していえば、人の6倍考えるタイプでさらに管理職。来院当初は捉え方を変えていかないと、自分は弱い人間だと咎められていましたが、単純に人の6倍体力がいると認識すれば良いんです。
人の6倍思考を巡らせられる自分の資質を抑えるのではなく、その分体の質を高めていきましょう、というのが当院の提案です。
では体力はどうすればつくのか。パっと思いつくのは、ウォーキングやランニングではないでしょうか。
ウォーキングやランニングを一定時間すると、体はどうなるか。暖かくなり、ジワッと汗をかきますよね。呼吸もしているでしょう。
体力(エネルギー)というのは、自分の体から熱を産み出し、排出するという熱循環によって生まれます。
さらに細かく体を見ていくと、“腸腰筋”というインナーマッスルが効率的に熱を産み出す代表的な筋肉といわれ、この筋肉が適切に作用しているか否かが、運動をして体力がつく・つかない、痩せやすい・痩せにくい、治りやすい・治りにくいかどうかを左右する、といえます。
元も子もない話ですが、いくら身体に良いと言われる行動をしても、長時間のデスクワークや運動する機会が減った現代社会において、このインナーマッスルは意識的に手入れしておかないと、そもそもの体力が落ちてしまいます。
ガソリンがないとエンジンが回らないように、体力がないと気・血・津液(身体の中を巡る基本的な物質)の巡りは、円滑になりません。
治療を受けてもすぐ戻る、運用できる期間が短い方には、まず体力をつけて治療が作用する状態までできるだけ早く引き上げたい。
その必要性を感じた際に、提案するのが呼吸レッスンであり、特にオンライン開催のトータルコンディショニングウィークです。
当院の患者さんには「参加する週は治療に来なくても大丈夫ですよ」と言えるほど、最短で良くなる上で必要不可欠なプロセスとなります。
1日でも早く良くなりたいと願う方と同じかそれ以上に、早く良くなって欲しいと施術に臨んでいます。
年内も残り僅かとなりました。お一人お一人が元気に年を越せるよう、目一杯診させて頂きます。引き続きよろしくお願いいたします。





