なぜお腹を診るの?

腹診は風邪で病院に行った際にも、お腹を見せて腹音を確認されたりするので、一番身近な感覚ではないでしょうか?

改めて・・なぜお腹を診る必要があるのか?

現代医学の腹診は臓器を触知するものであるのに対し、東洋医学でおこなう腹診は気血の偏在をうかがう事、
即ち人体における気血の左右上下のバランスの崩れを診る事が主な目的です。

では、実際にお腹をどのように診ているのか。
実はお腹を診る方法も様々な手段があり、鍼灸師によって診方も異なり一概にこの方法でなくてはいけないというものはありません。

一つ言えるのは経絡(人体中の気血水の通り道)の面から考えてもお腹は経絡(20種類の通り道)全てに関連しているので、
お腹のみの診察で全身の異常を全て診る事が可能と言われています。
(正直な所、私にその力量はありませんので、総合的に全て診て判断致します。)

では、実際にお腹のどの様な点を診ているのか。 様々な腹診の共通点を挙げてみます。

  1. 皮膚の温度(熱・冷感)
  2. 汗の有無(湿潤・乾燥)
  3. 抵抗(くすぐり感)
  4. 弛緩
  5. 陥下(凹)・膨隆(凸)
  6. 浮腫や腹水の有無
  7. 腹筋の緊張度
  8. 圧痛の有無

さらにお腹は「人体の縮図」と考え、お腹という特殊性を診ると同時に、身体全体をみる事が可能です。
よって、臓腑(内臓)とも密接な関係があり、臓腑の病変がお腹にも反映されます。

 

夢分流の臓腑配当

 

舌だけで・脈だけで・お腹だけで全てが分かるという先生もおられますし、私もどれか一つで全てが分かればいいのにと思う事も多々あります。
ですが、私はやはり全てのヒントを、身体全体の状態を把握するための一つの情報として扱う姿勢を持ち、四診(診る・聴く・問う・触れる)を毎回行い、舌・脈・お腹・身体の皮膚の状態等全て踏まえた上で、身体全体を調える事を目的に施術することが大切と考えます。