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日本人の身体にまつわる2つの特徴について

2022-10-01

当院では症状に対する施術に加えて、季節に応じたアプローチも一緒におこなっています。その中で9月10月というのは、施術者側からすると1年の中で最も安心できる時期、といえます。

 

身体づくりに励んだ方にとっては、成果の出し所ともいえるでしょう。

 

なぜなら今月は一年の中で最も外部環境に左右されることなく、身体づくりに取り組める月だからです。

 

身体に対する洗脳と教育

 

そこで今日は一つ、少しうがった見方になりますが、日本人の身体にまつわる2つの面白い特徴について挙げていきます。

 

①身体や心を整えることにお金を使う習慣、価値観がない。
②身体に関わることは全てネガティブに捉える。

 

少々ガツンとくる項目ですね。

 

特に40代以降の方は治療に来る、身体をケアすることを、自分のやりたいことを削ってそっちに時間を割くネガティブな行為と捉えがちです。

 

ついてきてくれない身体はダメで、症状が出ちゃうのは悪だからそれをどうにかしたい、というネガティブな発想を持っている方が多い。

 

これはどこからきているかというと、やはり教育でしょう。この無意識的な洗脳に、気付くきっかけがはり治療であり、呼吸レッスンです。

 

身体をケアするとは

 

身体には元々色々な機能が備わっています。その中には痛みを抑える作用も、過敏な反応を鎮静させる働きも、バランスを調整することも、身体の中に入ってきたウイルスを排除することも含まれている。

 

ではなぜその機能が正常に働かないかというと、自分自身でその働きを邪魔をしているから。邪魔をする要因の大半が、筋肉のコリや関節の拘縮です。内臓も平滑筋という、いわゆる筋肉のように自分の意思で動かせるものではありませんが、自律神経を介して“動く”という事実は存在します。

 

はり治療は元々備わっている色々な働きに制約をかける筋肉のコリや関節の拘縮にダイレクトにアプローチし、あなたの身体の力を最大限引き出す、ことをやっています。

 

では筋肉のコリや関節の拘縮はなぜ起こるのでしょう。

 

それは自然な呼吸による身体の膨張収縮機能が、低下しているからです。つまり呼吸が浅くなっているんですね。後は身体の連動がどこかで途切れていることで、負荷が偏った部位に集中していることが考えられます。

 

症状や病気の根本を改善したいのであれば、呼吸と身体の動きの質を高めることが本当の意味での根本アプローチです。当院では、呼吸レッスンがその役割を担っています。

 

さてこの解説を経て、まだ身体に関わることは全てネガティブだと思うでしょうか。少し身体をケアすることに対する印象が変わってきませんか。

 

身体や心を整えるとは

 

  • 自分の身体と心が楽になり、安心して日常を過ごせること。
  • 自分の身体の力を引き出し、生産性を最大限高めた状態で仕事ややりたいことに打ち込めること。
  • 自分が自分らしくい続けられること。
  • 自分が元気でいることで相手の役に立てること。

 

このように日々を過ごしたいという想いがあれば、あなたの選択肢は一つ増えたことになります。

 

 

この視点を知った後の選択はもちろん本人次第で、まずは選択肢を知ってもらうことが、当院の一つの社会に対する役割だと捉えています。

 

逆に40代以降でここを理解できている方は、自分を整えることに価値を感じ、身体づくりにじっくりと取り組む余裕があります。行かなければいけない、ではなく、自分のために必要である。と捉え、日々のルーティンに自分の身体を整える時間が自然と組み込まれています。

 

当院のような特殊な場所に、毎月多くの方が来てくださっている現状を顧みると、そういった方々が、着実に増えていることだけは確かです。

 

読んでくださったあなたが、自分の身体や心を整えることについて一度考える機会となれば嬉しいです。

 

お一人お一人の可能性はそんなものじゃない。いつもそう思いながら、皆さまと関わっています。