ブログ
赤ちゃん・子供のアトピーを考える
きらきらぼしとは?
小児患者さんの来院が絶えないゆうべファミリー治療院さんのインスタグラムを拝見して知った、アトピーに対してステロイドを一切使わずに治療していく佐藤小児科。
ブログは拝見しており、個人的にもたくさんの気付きと学びを頂いておりました。
そんな佐藤先生は関西を中心に「きらきらぼし」という講演活動を精力的におこなわれています。
アトピーのお子さん・親御さんに、ステロイド以外の治療の選択肢があることを広め続けているんですね。
素晴らしい活動だと思います。
その講演会が先月末に尼崎で開催されるということで、妻に参加してもらいました。(肝心の夫は東京研修により不在)
予約の電話で参加希望を伝える際、「アトピー患者ではないのですが・・」と伝えると、佐藤先生は驚かれてました。子供に症状が出ていない状態で参加される方はほとんどいないようです。
子供が何かあってからよりも、事前に知恵や予防ができたらそれに越したことはないと思いませんか。
妻はセミナーや講演会とは縁がない人生でしたが、子供のこととなると本能的に動いてくれました。
今回のブログは妻が持ち帰ってくれたレジュメとメモを参考に、僕が皆さんと共有したい箇所を要約した内容です。
書いていることは、メディアや一般的に良いと言われる内容とは掛け離れている部分もあります。
頭ごなしに否定するのは簡単ですが、現在一般的に行われている治療法によって子供達は改善しているのか?
ここを再考しながら「違う選択肢もある」という認識で見て頂き、試してみようと思った内容から試してみるという姿勢で良いと思います。
又、今回のタイトルは子供と謳っていますが、大人の乾燥肌やアトピー性皮膚炎をお持ちの方にも同様のことが言えます。
子供だけの治すコツとバイアスをかけずに、大人に対しても柔軟に応用してみてはいかがでしょうか。
個人的な見解は→で書いています。それでは。
アトピーは薬で治りますか?
アトピーを治す薬はありません
→薬はあくまで治るための手助けに一時的に用いるもの。大切な事実であり前提です。
ここを踏まえた上で服用し続けるかどうかの選択をする必要があります。
保湿剤は何を使えば良いですか?
アトピーを治す保湿剤もありません。
赤ちゃん・子供の乾燥には
・石鹸の使用・お風呂に入る回数を減らす
・感染症がなければお風呂は週1~2回でよい
・長湯はしない(1~2分程度)などの対応も選択肢の一つとして挙げられます。
→紅露家はお風呂にゆっくり浸かってる派なので当てはまりませんが、息子の頭を洗うのは2日に1回にしました。今後もし皮膚の状態に異変を感じたときは上記の内容を試してみようと思います。
示唆されるのは子供の体内から湧き出る皮脂を落としすぎていないか。これに尽きると思います。
僕自身背中が痒くなりやすいのですが、身体をゴシゴシ洗う習慣を止めたところ、明らかな良い変化がみられました。
大人も子供も見直すべきポイントではないでしょうか。
赤ちゃん・子供のアトピーが改善に向かうコツ
⑴自由に掻かせる
・自由に掻かせると、本当に痒いときだけ掻くようになります。
・子供の痒みの大半は親に構って欲しいから
・「掻いちゃダメ」は言い方のトーンに関わらず余計に掻いてしまう傾向があります。
→ここの発想をお持ちの親御さまは、今のところ当院の患者さんにもおられません。
個人的には一番に実行して欲しいポイントです。
⑵目を見て接する
・アトピーに囚われない育児を楽しむこと
・皮膚を見ずに目を見る
・子供は親がどこを見ているか知っている
・目を見ると子供の良さが見えてくる
→子供が大人を見る目は真っ直ぐだなと接することでいつも思います。
大人も子供の真っ直ぐな目に応じられる姿勢で在りたいですね。
⑶食べる(主にタンパク質)
皮膚ができるには、栄養が必要です
→ただし栄養に神経質になりすぎる必要はないと思います。
⑷体を動かす
→自由に伸び伸びと。子供の身体の可能性を最大限引き出せる場所はどこでしょうか。
やはり手っ取り早いのは広大な自然の力を借りることのように思います。予定調和から外れた広い世界にどんどん連れ出したいですね。
⑸夜ほっとく
「アメリカ式寝かせ方」
・乳児期から隣のベッドに一人で寝かせる
・寝かしつけもしない
・兄弟だけで子供部屋寝てもらうのも良し
→紅露家は今のところアメリカ式は難しそうですが、夜19時〜20時の間にはぐっすり寝てくれています。
睡眠の効用は大きく、連続で寝ることは皮膚の回復を推進します。
親子の睡眠も確保されることで、親にも余裕ができ、昼間気持ち良く相手ができるので、睡眠はやはり大切です。
食物アレルギーに対する一つの考え方
⑴アトピーとは無関係
⑵血液検査で反応が出ても、実際に食べて反応がでるかは別
⑶近大付属病院小児科には、アレルギー食物を敢えて食べてみるチャレンジテストを試みている。結果、受診する患者の8割は反応が出ない
⑷経皮感作(皮膚についたものが原因でアレルギーになってしまうこと)があっても、食べることができれば問題ない
→食物アレルギーは制限することで逆に悪化することが多いようです。反応が小さい頃から出たのであれば、少量から慣れさせていった方がアレルギー反応が出にくい身体になるといわれます。
ウイルスにせよ、食物にせよ「除去」というのはやはり好ましくありません。
心配される年間に発生するアナフィラキシーによる死亡件数は、薬や蜂刺されが大半で食物によるものは少ないのが実情です。
食物が原因で起きているのは、明らかに食べたときにアレルギーが出るとわかっていて普段は除去していたにも関わらず、誤って食べてしまった場合に起きているので、誤食が起きないように対応することが必要です。
とはいえ誤食を完全に防ぐのは難しいかもしれません。