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肩こりの原因とは②

2016-07-20

②肩甲骨の動き

 

③手足の関係

肩甲骨と首・背中の骨との間には無数の筋肉が橋渡しされており、肩こり・首・背中の痛みには必ず肩甲骨の動きが関係しています。

 

肩甲骨はお尻の骨と股関節を繋ぐ仙腸関節とも深い関わりがあるため、下半身の疲れからも肩こりが出現することが多々あります。

 

 

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ひとつ例を挙げてみます。

デスクワークやタクシー・トラックの運転手さんなど、座り仕事の多いお仕事の方はどこに原因があり肩こりを感じているのか。
もちろん、肩がこっているから肩に原因があると考え、肩を触るのも一つです。

 

ですが広い目でもう一度身体を観察してみると、パソコンのキーボードを叩く指、ハンドルを握る手、椅子に座ることにより圧迫されるお尻の骨、アクセルを踏み込む際使う足首、ふくらはぎ等々(まだまだありますよ)、
様々な負担が集約して、痛みとして認識されるのがたまたま肩こりであることが多いと言えます。

 

なぜ、認識されやすいかというと単純で意識を向けやすいからです。

 

人間は、複雑にみえて実は単純な部分も多く、何かに熱中している時は痛みを忘れるように、自分の意識がその部分に無い限りは、センサーの働きは極端に鈍くなります。
まさか、デスクワークで肩が痛い原因がお尻の骨にあるなんて思わないですよね?

 

量販店で販促されている姿勢を改善させるクッションを使っても、「骨盤を立てて、姿勢を改善させる。」という認識はあっても、直接そのお尻の骨にアプローチすることで、肩こりを改善させるという視点にはならないと思います。

 

肩の”こり”は、様々な原因の重なりを一色単に引き受け、頑張って耐えしのいでいる結果のところであって、原因は他の部位にあることがほとんどです。

 

当院ではまず痛い部位がなぜ頑張らないといけないのかを動きの中で捉え、本質である原因点にアプローチすることで、発現点(痛い部分)を改善させる施術を致します。

 

原因点が改善しない限り、発現点は反復を繰り返すからです。
この無意識化での反応を捉え、患者さんに気付きを得て頂くことが私たち鍼灸師の役割だと考えます。