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養生院、見学受付中
養生院、見学受付中
昨年辺りから、学校や直接の問い合わせを通じて当院の見学を希望される方がちらほらと増えてきました。その中で学生さんや先生方の反応として「こういうことを聞きたかったです。」「初めて聞く話ばかりです。」「理想とする形ですね。」というお声を多数頂戴したことが、見学してもらえる機会をつくろうと決めたきっかけです。
呼吸や動きの実践を治療と同等の熱量で伝えている場というのは、鍼灸の世界ではまだまだフロンティアな領域です。とはいえ、養生と治療両方の視点を駆使して一人の人間をみることこそが王道である、という信念は開業当初から変わりません。
- ただ治療を受けてもらう、ではなくどのように治っていくかのプロセスを大切にし、患者さんの未来に対しての責任を果たしていきたい
- 名医ではなく、名患者を輩出していく
10年目を迎える今年、同じように養生の視点に目を向ける先生が増えていく未来を望むようになりました。
自分の経験を共有することが志ある方々、どのように鍼灸師の道を歩んでいけば良いか悩んでいる方々にとっての、視野が広がる一つのきっかけとなれば幸いです。
見学時間、費用、内容
火〜土(具体的な日時は応相談):13:00〜14:00
※治療の見学はできませんが12:50以降待合室にいる間、実際に患者さんがいる雰囲気や帰るまでのやり取りはお聞きいただいて大丈夫です。
費用:無料
内容:聞きたいことを何でも聞いてもらって大丈夫です。
お申し込みは、LINEもしくはお問い合わせフォームにて、以下3点の内容を踏まえてお送りください。
よろしくお願いいたします。
【以下3点】
①紅露養生院を知った経緯
②見学希望の動機(紹介者がいれば名前なども)
③鍼灸師or鍼灸学生
【LINEアカウント】
https://lin.ee/Xqi2XgE
【お問い合わせフォーム】
https://koro-yojoin.com/contact/
鍼灸師を目指す方へ
皆さんは、今どのような学生生活を送られてますでしょうか。もしくはこれから鍼灸学校に入ることを考えられている方もいるかもしれません。
学生時代はとにかく色々と勉強をすると良いです。一つの知見に留まらず、実際に勉強会や鍼灸院に足を運び、体と頭両方で場の雰囲気丸ごと体感すること、その全てが記憶として心身に刻まれ、自分の成長に繋がります。そのとき大事にして欲しいことは、実益を求め過ぎないこと。自分の表現で申し訳ないのですが、とにかく浴びるという言葉がしっくりきます。
基本的に卒業後その人なりの形を持った鍼灸師になれるかどうかは、学生の内から自分が目指す鍼灸師像に繋がる勉強を継続的にしていたかどうか。ここに尽きます。まずは3年掛けて一つ、小さな核となるものを育てていけると尚良いですね。
鍼灸師というのは、どこまでいっても技術職です。人と同じようにやっていては、人と同じ成果しか得られず、何か自分にしかない抜きん出たスキルが求められます。
その中でこの養生という視点は、全ての技術のベースとなる部分であり非常に面白いですよ。
技術を身に付けるために、自分の体の扱い方を磨いていく。自分の体の扱い方が洗練された分、技術が自ずと底上げされていく。技術を磨くことに頭打ちしたタイミングで自分はこの視点に目が向いたのですが、学生時代から知っていれば、どれだけ良かったかと思います。
技術や知識、試験勉強に夢中になる学生の内から、自分自身に意識を向けて日々を過ごしていくことは、卒業後大きなアドバンテージとなるはずです。
鍼灸師として生きていく方へ
国家資格に合格し晴れて鍼灸師として人生をスタートされる方、既に鍼灸師として勤務されている方、鍼灸師として働きたいが職場環境において違うことを強いられている方、開業を目指している方、既に開業されている方。
自分が15年程掛けて一つ形になったスタイルが、治療と養生の掛け合わせです。
自分の治療技術を最大限発揮しつつ、患者さん自身にも自分にしかできない形で、体の扱い方を身につけてもらう。
患者さんの症状を改善する、ではなく患者さんの認識力と感性を高める。その結果、体や思考の癖が変わり自らの力で良くなっていく。治療と養生は両輪であることを、来てくださる方々が実感した後の変わり様というのは、人としての強さを実感できる瞬間でもあります。
自分が人生を掛けて研鑽を続ける仕事だからこそ、患者さんにも人生を変える体験となって欲しい、というのが鍼灸師としての望みです。
鍼灸師という仕事は、本当に面白いです。様々な職業や立場にいる方々と、ここまで密に関われる仕事というのは他にはないように思います。だからこそ自分に嘘はつきたくないですし、自分が自分で在り続けた状態で仕事を全うできるよう、体の扱い方、思考の癖は機微まで見直し更新し続けます。
自分の中での充実感を得られ、大変だけどやりがいがあって楽しく、自分自身も日々更新し続けられる中で、そこに売上がついてくる。これを当院では内面と外面を充実させた形での運営スタイルと表現しているのですが、このような状態になるまでの道筋を、ある程度の再現性を持って共有できるようになったことが、見学を受け付けるに至ったもう一つの理由です。
自分の歩んだ道のりは王道である、と自信を持っていえます。特殊な技術は身体性はないですが、“続ける”という才能は持ち合わせていたようです。
だからこそ当院のようなスタイルに興味を持たれる先生方も、少なくないと思っています。