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東京ディズニーリゾートと施術の意外な共通点
治療やレッスンの一つの価値が、受け手がまだ知らない感覚をあっさりと体感してもらえる、その人が望む目的地点まで先に連れていけることです。
コツコツと毎日貯金をして100万円貯めてから海外に行く選択肢と、まず100万円を家族に借りていち早く海外に打って出る。
もちろん選択肢がある環境であればという前提にはなりますが、自分は迷わず後者を選びます。
(5年前、実際に後者を選んで英語を勉強しNYにも行きました。)
身体でいえば尚のこと。
軽く楽な身体を手に入れたくて毎日YouTubeを見て手探りで体操をする選択肢と、まず軽く楽な身体がどういう状態かを知った上でその体感をベースに体操をするのとでは、2ヶ月後雲泥の差が出ることは歴然です。
その上で最近、“腓骨”(スネの外側の骨)の存在価値の高さを改めて痛感しています。
脛腓関節を調整する手技を施すことで、受け手が腓骨の存在を身体で実感できると小指が自然に使える。
身体の支点となる小指が反応することで歩いたときの軽さ、地面に足が着く感覚が明らかに変わる。足裏の横アーチと縦アーチがはっきりラインとして認識できる。
そうすると今日この瞬間から、毎日の習慣の質がガラッと変わります。毎日歩いている人であれば、軽く楽な歩き方が自然にできるようになる。
受け手がまだ持ち合わせていなかった身体感覚を実感し、変わった“自分の身体”に感動している姿を見るのは、施術者冥利に尽きます。
今までは主に足首の捻挫、膝・股関節の痛み、三半規管症状(めまい、耳鳴り、嘔吐など)、胃腸症状の方々に鍼で腓骨にアプローチをしていたところを、手技も活かすことでより一層変化を認識してもらえるようになりました。
相手が自信を取り戻す瞬間を目の当たりにすることが自分のモチベーションに繋がる訳ですから、手段は鍼でも手技でも、アジャストもコミュニケーションも全て駆使することが個人としての美学です。
足が使えるようになる一つの面白い現象として、大半の方がスリッパを履き忘れて院を後にします。どんな症状であっても足が変わることで得られる感動は、他のものには変えられない何かがあると考えています。
メイキングのときにベッド下にあるスリッパを見ると、「ヨシ!」と思うのはここだけの話です。
東京ディズニーリゾートのキャッチコピーが「ここは、あなたの夢が叶う場所!」だそうです。
プロセスは違えど、あなたのその変わりたいという希望に応える場所であることは間違いありません。