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慢性の痛みはなぜスッキリ治ってくれないのか?

2016-05-24

・少し無理をすると腰が痛くなる

 

・一定の投球数を超えると肩が痛くなる

 

・捻挫が癖になっている

 

・脚がつりやすい

 

・運動量を増やすと膝が痛くなる

 

スポーツを続ける方々にとって「痛み」は常に付きまとう問題です。
これらのいわゆる慢性痛と呼ばれるものはなぜいつまで経っても治らないのか?
慢性痛になってしまう原因を簡単に挙げてみます。

 

痛みに関わる受容器は2種類、
さらに受容器から痛みの情報を受け取って脊髄や脳に伝える神経線維も2種類あります。

 

神経線維の詳しい説明は省きますが、情報を受け取った脊髄はそこで電気信号を神経伝達物質に変換します。
脊髄は様々な情報を集約し,脳までダイレクトに繋がる神経にバトンタッチする。
このとき、情報を効率良く集約させるために伝達物質が必要だからです。

 

慢性痛に関して、ここからが本題。
毎度の様に痛みの電気信号がやってきてそのつど伝達物質をせっせと作っていると、そのうち脊髄はもっと効率的に事を運ぼうと少しズルをします。
電気信号が来る前に伝達物質を作るようになるのです。

 

今日はバレンタインでチョコが売れると分かっているなら、あらかじめ多く作っておけばいいのでは?!ということです。
長期間・広範囲の痛みが続いた場合、この様な事が起こります。(3カ月~半年)
一度慢性化してしまった痛みに対する特効薬は残念ながら存在しません。
脊髄に筋肉の良い状態を覚えこませなければならないので、自力での回復は難しいのです。

 

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ただし!
痛みというのは炎のようなもの。
火種(悪姿勢・寝不足・ストレス・偏った食生活等)にガソリンをかければ盛大に燃えますが、数本の枯れ木しかなければ炎の規模も小さくて済みます。
慢性痛を最小限に留めながら治療という術も活用して1日でも早い完治を目指しましょう。

 

スポーツを長く安定した状態で続けていくためには、「出来る限り怪我をした直後の急性期の間に治療をして、
慢性痛にならないようケアすべきである」ということは言うまでもありません。