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日々のやり取りの一例

2020-05-05

先月末の夜21時。
3年前から通院しているクライアントさんのご主人から、SOSのLINEがきた。

 

「前回施術後の夕方から、激しい頭痛と吐き気、腹痛に見舞われ、微熱もある状態が2日続いていて、ろくに食事もできていない状況です。何か対処法はありますか?」という内容。

 

 

施術や呼吸レッスンでそこまで症状が一気に出るとは考えにくいので、胃腸炎を疑い、電話にて翌日に胃腸内科を受診することを勧めた。(良い病院を2ヶ所リストアップ)

 

電話を切った後、「あれ?これまだ夜は長いし、行って少しでも安心感を得てもらった方が良いな」と思い、改めて電話をして、希望があれば、帰りに訪問する旨を伝えた。

 

ご時世や時間帯もあるので、希望があればに留めたが、やはり来てもらいたいとのことで、22時に到着。

 

本人の顔色を見る限り、ご主人からの電話やメールで感じたピークからは、少し峠を超え始めていると捉えた。

 

仰向けで寝ていたので、体位は変えずに、お腹に軽く触れ、緩和させたいお腹の緊張を緩める足のツボ2ヶ所に鍼を施した。

 

後はお腹の気になるところ数ヶ所に、計20分程、手を当て(触れる)続けた。
呼吸が落ち着いたので、施術を終了。

 

ご主人に改めて話を伺うと、当院で施術を受けた帰りに、お弁当をテイクアウトしたそうで。(こういう大事なこと、意外にLINEでは教えてくれません。)

 

食に当たった可能性もあるので、改めて、胃腸内科を案内。
さらにひどくなることがあれば、救急も遠慮せずお願いしたらいい旨をお伝えして帰宅。

 

翌日メールにて、病院ではサルモネラ菌か、カンピロバクターが原因の「食中毒の疑い」と報告を受ける。

 

 

お薬をもらえたようなので、ひとまず、程度が落ち着くまでは、日にち薬。

 

落ち着いた後は、攻撃を受けた胃腸の弱りをサポート、免疫力を回復させる目的で、はり施術に来てもらうようお伝えした。

 

4日後、ご本人から「ご飯を美味しいと感じれるまでに回復できた」とLINEがあった。
良かった。

 

 

ここまでが、今回の一連の流れです。

 

訪問するまでは滅多にありませんが、こんなやり取り自体は、開業してからずっと色々なクライアントさんと続けてきました。
頼る側も、頼られる側も、ある程度の信頼関係が成り立っていないと、難しい今回のケース。

 

こちらが、なんとか力になりたいと思えたからこそできたアクションであり、関係性が構築できていない状況で、夜間に訪問できるかと言われれば、お互い難しいでしょう。

 

今のような有事のときに、こうやって頼れる場所がない方は、今すぐ見つけておいた方がいいです。

 

このSOSは、5月の診療案内をLINEにて一斉送信したことが、きっかけで送られてきました。

 

 

もっと早く頼ったら良いと、ご主人にはお伝えしました。
結果的に、頼られた側というのは、多少面倒なことであっても、嬉しいものなんです。