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免疫力の正体

2020-04-10

昨今「免疫力」という言葉が一人歩きしていると思い、免疫力を「下げない」視点もあるという内容をブログで書きました。

 

「感染症が収束するまでの過ごし方」

 

その後当院の患者さんや知人、友人と話している中で感じたのが、そもそも免疫力が、何なのかを知らない人が大半だということです。

 

まずは免疫力というものが何かを知った上で、高めていく、下げないアクションを取れた方が良いので、今回は免疫力について、で簡潔に解説していきたいと思います。

 

免疫力は胃腸のバロメーターと比例する

 

先に結論を言えば、免疫力=胃腸の状態と捉えてみてください。

 

 

「強さ引き出す乳酸菌」R1ヨーグルトで、免疫力が高まるとCMが打たれる理由も、これで合点がいきます。

 

 

馴染みがある反応をピックアップしてみます。

 

「免疫力の低下を示唆する反応」

  • 食欲の低下
  • 胃のもたれ、突っ張り、痛み
  • 便秘、下痢

 

「免疫力の安定を示唆する反応」

  • 食欲あり
  • 快便
  • 下腹部と上腹部のバランス(急に専門的。)

 

アトピー症状や、過敏性腸症候群、花粉症、喘息なども自己免疫疾患に含まれますが、なぜ服薬では対症療法に留まってしまうかというと、胃腸を養えるお薬がほとんどないからです。

 

もっといえば、痒みや痛みといった症状が強いので、患者さんの訴えをそのまま優先してしまえば、とにかく抑えることを目的とした、胃腸を冷やす抗生物質が出されるので、免疫力の安定と真逆のアプローチをしてしまっている現実があります。

 

これが長期化する要因です。

 

免疫力を下げないことが大切な理由

 

同時に、これが「免疫力を上げるよりも、下げないことが今は大切」という理由でもあります。

 

免疫力のバロメーターが胃腸のバロメーターに比例すると考えると、免疫力を高めるために、取ったアクションが実を結ぶのは、少なくとも半年は掛かるということです。

 

胃腸がそんなすぐに強くなりませんよね。

 

だからこういった緊急のときは、下げない視点を持っていた方が、やるべきことが、明確になると考えています。

 

簡潔にに解説してきましたが、免疫力の輪郭、捉えて頂けましたでしょうか。

 

どこまでいっても大切なのは、自分の心身

 

最後に専門的な話をすれば、胃腸の働きの低下というのは、食生活だけでなく、お体の緊張からくることも多々あります。

 

というより食生活と同じくらい、それ以上に、自分のお体の過剰な緊張は、免疫力低下の大きな要因となります。

 

 

お体の緊張が作られる根本の、呼吸の質も見逃せないポイントです。
当院が呼吸を基準に、お一人お一人を診ている理由がここにあります。

 

今回の騒動に関わらず、免疫力というのは生涯大切にしていくべき視点ですので、今後を生きる上での参考にして頂ければ幸いです。
引き続き、くれぐれもお体ご自愛ください。