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腰痛の原因とは③

2016-08-23

③自然環境の影響(風邪・寒邪・湿邪)

 

自然と人間は一体であり、自然の環境がそのまま身体にも影響を与えると考えます。
その中で最も影響を受けやすい身体の場所が腰です。

 

激しい台風や梅雨時、急な冷え込みや夏のクーラーなどの影響で、人体に害があると考えられるものを「外邪」と呼びます。
ですが雨の日はジメジメして嫌いだという方もいれば、爽やかで好きだという方もおられます。

外邪とは、受け入れる側の取り様であり、特に身体が弱っているときに影響が出てしまいます

 

この外邪の中でも特に、皆さんが何気なく使っている東洋医学用語の「風邪」。
読み方は「かぜ」ではなく「ふうじゃ」と読みます。
この「風邪」は邪気の中心であり大抵、「風寒」「風湿」のように、他の邪気と一緒になって腰痛を引き起こす傾向があります。

 

例を挙げると「風寒」で起こる腰痛は、風の吹く寒い雨の降る中で仕事や運動をした時に起こりやすく、特に仕事が忙しくて身体が過労気味の際に、ギックリ腰のような激痛となります。

 

「風湿寒」で起こる腰痛は、湿気を身体の中に溜め込みやすい体質(過剰な水分が身体にある状態)の人は身体が冷えやすいので、関節痛が起こりやすくなります。
このタイプは急に起こることは少なく、慢性的な腰痛でお悩みの方に多いです。
雨の日に膝や腰が痛くなるのはまさにこの外邪の影響を受けております。

 

「風邪」が強ければ腰の痛みは色々な場所に移動しやすい。

 

 

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「寒邪」が強ければ痛みが強く、下半身が冷えやすく、温めるとやや楽になります。

 

 

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「湿邪」は先程の通り、腰が重く感じ雨天や梅雨時期に悪化しやすいです。

 

 

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外邪の影響を長期に受けて症状が長引いてしまうと、身体の中を巡る血液循環が局所的に悪くなり滞りを生じる「瘀血」(おけつ)という病態になり、血液の循環障害のために下半身が冷えやすくなります。
下半身が冷えやすいために、「瘀血」状態を引き起こしてしまうこともあり、こうなると月経や生理不順といった血に関わる、痛みが強い症状の引き金となってしまいます。
特に慢性の腰痛は身体のどこかに気血の滞りができて、それが痛みの原因になるため「原因を除去」しない限り改善には繋がりません。

 

他にも個人的に多いと感じるのは、自分は身体が丈夫だと思い込み 暴飲暴食や偏った食生活、痛い時は痛み止めや注射で乗り切るタイプの方は、身体に過剰な湿が溜まり熱を加えた「湿熱」という状態で、過剰な水分に熱が加わるので粘調性が強く改善には時間を要します。
症状も腰痛に痺れが加わる場合が多いため、早急な施術と生活改善が必要です。