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雨の日が苦手な方に、2番目に読んで欲しいブログ

2017-06-08

梅雨・雨の日に備える一般的な対策法

 

気象庁が続々と各地の梅雨入りを発表しております。(H.29.6/7現在)

 

梅雨時期に限らず雨が降る前日~当日にかけて

 

  • ・何となく身体がだる重い
  • ・とにかく眠い
  • ・下半身がむくむ
  • ・頭が痛い
  • ・身体が冷える

 

といった経験は誰しもが一度は経験しているのではないでしょうか。

 

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インターネットで「雨の日(梅雨時期)に身体が重い」と検索を掛けると【NEVER まとめ】を筆頭に、様々な理由が挙げられています。

 

その中で代表的な例を数点挙げてみます。

 

  • 低気圧によって副交感神経が優位になるたのめ
  • 梅雨時期は特に天気がめまぐるしく変わり、自律神経が乱れやすくなるため
  • 「湿邪」が体内の血液循環を悪くし、代謝が悪くなって冷えやすくなるため
  • 低気圧によって酸素濃度が薄くなるため
  • 雲が多く日差しが少ないせいで、覚醒ホルモン(メラトニン)の分泌が少なくなるため
  • 細胞の活性を防ぐプラスイオンが多く発生するため
  • 雨の音が心地よいため(これは梅雨の趣深いところでもあると思いますが・・)などなど。

 

【主な解決策・対処方法】

  • ウォーキング・咀嚼(ガムを噛む)・丹田呼吸法などのリズム運動をおこない、精神安定ホルモン(セロトニン)の分泌を促す
  • 利尿作用(トマト・きゅうり)、発汗作用(シソ・生姜・かぼちゃ)を促す食材の摂取
  • 半身浴で下半身を温める
  • とにかくリラックスして身体を休ませる

 

どれもよく聞く正しい理由であり、解決策・対処方法です。

 

私も以前は、東洋医学の考え方から「湿邪」の理由を取り上げ患者さんに説明し運動や食事のセルフケアをお伝えしておりました。
しかし、全員がピンときているかと言えばやはりそうではなく、普段の生活にまで介入する事もできません。

 

日本で鍼灸受診率わずか5%の鍼灸に少なからず興味がある患者さんの中でもピンとくる方とそうでない方がいるのであれば、残り95%の鍼灸に触れた事がない方々に伝わる期待は持てません。

 

からだと風船の関係

 

その中で、今年に入ってイメージしてもらえる率100%の理由が見つかりました。

それが、身体を風船に例え呼吸と関連させた内容です。

 

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雨の日でも身体が重たい人とそうでない人の違いは、普段の呼吸の在り方にあると考えます。

 

呼吸とは不変で当たり前の存在のため、「肺で酸素と二酸化炭素の入れ替えをおこなうこと」といった漠然とした認識をされている方が多いのではないでしょうか。

 

ここでイメージして頂きたいのは、呼吸で身体は膨らんだり縮んだり(膨張収縮)しているという事です。息を吸う事で身体は膨らみ、吐く事で弛緩して縮みます。

 

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この働きが円滑におこなわれる事で、気血水は身体の中を隅々まで巡り安定した状態が維持されます。もし何かトラブルが起きたとしても自然治癒力をフルに発揮できるので治りも早いです。

 

普段からバタバタと忙しく生活し、症状や痛みをお持ちの方は必ず呼吸が浅くなっています。呼吸が浅いとは主に息が吐けていない状態が多いです。

 

肺は胃腸や肝臓と違い呼吸という手段で意図して動かせる数少ない臓器にも関わらず、普段の横着した動作や所作の積み重ねによって息が止まる時間が増え、いつの間にかどうやって呼吸をしていたか忘れてしまっている方が多いと感じます。(私もまだまだ意識が必要です)

 

そうなると身体は膨らんだまましぼめなくなるので、風船で例えるといつ割れてもおかしくない一番ドキドキする状態です。
筋肉もパンパンに膨れ過緊張を起こし緩むことが困難になり、過緊張の状態でまた無理な動作を繰り返すので、身体は苦しくて仕方がありません。

 

そんな時、命からがら少しでも割れるのを防ごうと救命措置を図る手段がため息です。
ため息を普段からよくしてしまう方は要注意です。

 

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ですが、ため息でしのげる状況も長くは続きません。
あと少し余分な負荷やストレスが掛かった瞬間風船は割れてしまいます。

 

その結果が、ぎっくり腰や寝違えといった急性症状から、喘息や風邪といった呼吸器疾患、不眠症や頭痛、耳鳴りといった自律神経失調症とくくり分けされる症状などに繋がります。

 

結論!雨の日に身体が重たくなる理由と対策法

 

【理由】
雨によって外の気圧が下がり、身体の内圧が上がるから

 

【解決策・対処方法】
息抜きをこまめにおこなう

 

低気圧とは大気から普段私たちの身体が膨らみ過ぎないよう抑えてくれている力が弱まるということで、身体の中は外向きのベクトルが強くなり、膨張します。

 

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普段から呼吸の質により膨張収縮が身体の中である程度できている方は、身体の中に膨らむ余裕があるので雨の日影響は受けにくく、若干の違和感はあれど許容範囲です。
しかし、普段から呼吸が浅く身体が膨張している方が雨の日を迎えるとどうなるか、イメージして頂けたでしょうか?

 

身体の膨張が雨の環境によって意図しないところで加速し、締め付けられる頭痛や脚のむくみ、各関節の痛みを助長してしまうのが容易に考えられます。
又、低気圧により身体を抑えてくれる作用が弱まるので、身体はますますしぼめなくなり血管やリンパの流れを生む圧力も低下するため、血行不良を起こしやすくなります。

 

解決策はどんな方法でも良いので、息抜きをして身体をしぼめるという事です。
適度な運動をする事で自然な呼吸が生まれ、身体はしぼみます。
お風呂に入って半身浴をしても息抜きはできそうです。
丹田呼吸法も息が吐けているかの判断材料にはなりそうです。

 

痛みや症状の悪化、筋肉が緊張しすぎて息抜きが出来ているか分からない場合は、まずは痛みや緊張を緩和させる「治療」が必要な場合もあります。

 

一人一人に合わせたツボに鍼灸を施すことは、身体の空気抜きを効果的におこなうことであるとイメージして頂くのも分かりやすいかもしれません。
身体が動きやすくなると自然と呼吸の幅も広がります。

 

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今年も恵みの雨の季節がやってきました。
日本の趣ある四季を楽しめる身体でありたいですね。