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お腹が鳴るワケ
食欲の秋と言ってられない季節になってきたので、今のうちに触れておきたい話題について書いておきます。
お腹が鳴る意味は2つある
お腹が鳴るのは、なぜだと思いますか?
私たちが刷り込まれた記憶では、お腹が空いたときというイメージではないでしょうか。
実はもう一つお腹が鳴るには意味があります。
それが「今から身体を養っていきますよ」という合図の意味です。
胃腸に栄養物が入ってるあいだ胃腸は消化活動に時間を割かれるため、身体の隅々まで血液を送ることができません。
調子が良くないとき、気分転換や紛らわせるためにいつも以上に飲み食いしてさらに調子を落としてしまった経験皆さんもあるはずです。
高熱や風邪のときにお粥を食べる理由はここにあります。
できるだけ消化活動に時間をかけたくないんですね。
夜食が身体にもたらす影響
これは日常でも同じことがいえます。
難聴・耳鳴りの方には、できるだけ耳に血液を送りたい。
頭痛の方には脳や肩・首回り。
目の疲れには目に血液を。
末端冷え性の方には手足指先へ。
などなど。
そんなとき常にお腹がいっぱいの状態だと、ずっと胃腸の消化活動に血液が持っていかれますよという話です。
寝る前にお腹いっぱいの状態で寝ないでね。というのもここからきています。
寝ているときは副交感神経が優位になるときなので、活発に胃腸が動いてくれます。
胃腸は消化活動を終えた後全身に血液を送る働きがありますので、夜寝ているときに消化活動だけに時間を割くのは勿体ないんですよね。
消化中と腹減り音の違いって?
この話をある20代の患者さんにすると、面白い内容の話になりましたので共有しておきます。
この患者さんは今お腹が鳴っているのは、身体を養う音か、お腹が減っている音なのかが区別できるそうです。(凄い!)
消化中→キュー
腹減り→グー
この音を判断する基準はお一人お一人違うと思います。
皆さんもご自分のなかで、お腹が鳴ったときにどちらの音なのかを観察してみてください。
ちなみに私は音だけで判断できません・・。
鍼治療中にお腹が良く鳴るのは、胃腸を元気づけて対象部位に血液を分配している合図ということも、ここから何となくイメージして頂けるとかと思います。
次回につづく。