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形を整えても痛みが取れないワケ
人間は常に動いていることが前提
形を整えても痛みが取れないワケは、身体のなかで重力に対してのエネルギーが常に働いているからです。
人間は動く生き物です。ヒト型の動物ですよね。
関節や筋肉、自律神経・内臓の働きに不具合が出た状態とは、重力に沿う・拮抗する身体のなかのエネルギーバランスが崩れたときです。
身体のなかであらゆる方向に働くエネルギーを無視して、ただ外見の姿勢や形を整えたり矯正しても、中のエネルギーがしっちゃかめっちゃかですと、痛みや症状が取れるはずはありません。
特に筋肉や関節の痛みに対する静止時にキャッチできる情報は、原因のほんの一部に過ぎません。
だからレントゲンやMRIによって得た情報で治療できる術が、どこに行っても局所への湿布や痛み止めの注射、温熱治療に限られてしまいます。
痛みがあるとどうしても痛みにばかり囚われ、この痛みさえ取れれば動けるようになるのに。という思考になりがちです。
人間は常に動いている
当たり前のようで、この前提が崩れている人が非常に多いと感じております。
動きに着目した施術が、結果的に形も収まりの良い位置に整っていくことを、当院では症例を通じて証明し続けています。
人は見た目が9割の弊害
現在ありがたいことに、多様な症状を診させて頂ける環境にあります。
そのなかでどんな症状にもほぼ共通したお悩みとして抱えているのが、姿勢についてです。
皆さんはなぜそんなに姿勢が気になるのでしょうか。
外見より中身だ。
人を見た目で判断してはいけない。
内面から湧き出るものこそが、真実である
普段何気なく口にしている言葉ですが、いざ自分ごととなると途端に形や外見を気にします。
需要があるこの姿勢についての謳い文句は、数年に渡って治療業界を席巻し続けていますが、果たして良い方向に進んでいるのでしょうか。
「ちゃんと」「きちんと」「しっかり」「左右対称に」「真っ直ぐ」といった人間本来の寛容な姿を無視した姿勢で、自分の身体を犠牲にしてまで、他人の目を気にすることはないはずです。
外見をいくら整形しても、内面はさほど変わりません。
内面を変えると外見は必ずと言っていいほど変化します。
身体も同じですよね。
身体の感覚を取り戻す
改めて・・人間は動く生き物です。
楽な姿勢で自分の意図したように動けることと、痛みを抱えて無理をしながら良い姿勢を保つこと。どちらが人間らしいかは明白です。
動く動くと連呼しましたが、エネルギーの視点からみると一見動いていないような座っている姿勢や立った姿勢でも身体の中では常に動いています。
椅子に座っているときの足の裏は地面に対して、坐骨(お尻の骨)は椅子に対して下方向に逃げるエネルギーが加わっています。
立っているときも足の裏、骨盤の動き、首の緊張などが常にバランスを取り合っているのです。
外見より中身というなら、自分の身体に対してもまずは身体のなかに働くエネルギーを感じることから始めてみませんか。
まずはデスクワークや台所、運転などで上半身に感覚が偏り、下半身がお留守になった状態(オバケ)から足裏・お尻などの感覚を取り戻してみてください。
関節・筋肉の痛み、冷え性などはこれだけで変化する方が多いはずです。
テクニカルな部分は、一度学びに来てください。
つらつらと偉そうに書き連ねましたが、私もなかなかmust精神が抜けず、その都度、呼吸・整体スクールにて森田敦史先生からヒントを頂いております。
患者さんにこのワードを伝えていたのに自分ができてないんかい!と突っ込みながら研鑽する日々です。
※専門家向け
私が去年から毎月東京に足を運んでいる呼吸・整体スクールの第2期募集が、本日より始まりました。
非常に骨太の内容で、今の自分を形成する重要なピースになっています。
このスクールに参加できたことで、臨床家としてはもちろん、人としてたくさんのことが覆されました。
自分のなかに一つの軸をつくりたい。
そんな想いを持った方に、一度目を通して頂きたい内容です。