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コロナ禍の3年間を振り返り思うことと、未来への希望

2023-05-04

今月ようやくコロナ感染法上の分類が、2類相当→5類に移行されます。

 

この区切りをどう捉えるかは人それぞれですが、個人的には待ちに待った日、といえます。

 

法人化したとはいえ身一つで仕事をする立場において2類の段階でコロナ感染することは計り知れない痛手であり、常にそのリスクと隣り合わせの3年間でした。

 

絶対に感染できない。ただ、感染するかどうかが運であることはウイルスの性質上、最初からわかっている。

 

だからこそ今できることは、心身を整え続けること。免疫を下げないこと。

 

その中でも自分の心身に最も影響を与える呼吸と身体の動きを整え続ける。ここに全集中するのはごく自然なことでした。

 

灯台になる

 

ただ社会は真逆の考えで、呼吸と運動することを一人一人から奪い、人と会うハードルを過剰に引き上げました。

 

思うことは多々ありましたが、世の中のこの判断を機に社会における当院の役割がより明確になります。

 

「規模は小さくとも、混沌とした社会に疲弊している方々の一つの灯台になる」

 

これは師や同じ志を持った仲間と共有し続けた想いです。

 

その理念に基づき社会が目まぐるしく変わろうとも当院だけは変わらない環境を整え続けたこと、社会の固定観念とは違う選択肢をお一人お一人に提示できたこと、3年間どのような情勢にあっても現地に足を運ぶことをやめずに学び続けたことは自分にとっての誇りであり、揺るぎない自信となっています。

 

この3年間で“信念”は伝染することを、実感しました。それは当院に来てくださる方々の言動や構え、行動をみているとわかります。

 

マスクやビニールシート、消毒機器を設置しているだけでは到底なしえない安心・安全な場所を、来てくださる方々と共に築いてきた自負があります。

 

信念を曲げずにやってきてよかったと思えたのは、一重に来てくださる沢山の方々のお陰です。数字としての裏付けがあることで初めて社会に向けて、一石を投じることができます。

 

本当にありがとうございます。

 

人と人として見る

 

改めてコロナ禍で感じたことは、鍼灸院のような命の質を守る場所はこれから必要不可欠になる、ということです。

 

当院でいえば30分間一人の人間との対等なやり取りを通して心を癒し、相手の身体に鍼や手技を施し、その場で実質的な身体の変化も引き出せる。

 

鍼は効果があるかないかという曖昧な話ではなく、実際に自分の心身が変わる場所であるということ。ここに希望を見出して欲しい。

 

心と身体両方を満たした状態で、その人が日常に戻るお手伝いができる職業はそう多くありません。

 

人を人としてみる仕事は、今後もAIには代替できないでしょう。その役割を担える存在であることを、特にこの3年で強く実感しました。

 

常にお一人お一人の日常を見据えながら、治療と養生両方の視点を踏まえて、最適な選択肢を提案していきます。

 

どうしたらいいかわからないと思っているあなたにも、まだでできることはたくさんあります。

 

一緒に取り組んでいきましょう。